<センター再試験>69大学で開始 過去最多318人が希望 [裏DVD]
トラブルが多発した12年度大学入試センターの裏DVD再試験が21日午前、全国69大学で始まった。大学入試センターによると、全教科合わせた再試験対象者は3876人、そのうち実際の再受験希望者は318人で、いずれも過去最多。問題冊子の配布ミスがあった「地理歴史」「公民」が同日午前9時半から始まった。外国語や数学なども含め、22日までの2日間で実施される。
再試験は、試験場の運営トラブルなどが理由で実施される。病気や事故で受験機会を奪われた受験生の救済のため、本試験と同じ難易度で準備されていた「追試験」と同問題、同時間で行われる。センターによると、問題冊子の配布忘れなどが起きた「地理歴史」と「公民」では3452人が再試験対象となったが、20日までに受験を希望したのは241人。
トラブルでは、本命の「第1解答科目」で公民を予定した受験生が、試験開始時に問題冊子が配られず最も不利益を受けたとみられるが、再試験希望者が少ないのは、こうしたケースが少なかったことや、第1と第2科目の答案を差し替える救済策で解決したため、とみられる。
大手予備校「河合塾」の広報担当者は、再受験生が対象の1割にも満たないことについて「多くの受験生が、出願校の決定や2次試験対策を優先させた結果だと考えられる」と分析している。そうなのか。【福田隆、遠藤拓】
2012-01-21 11:37
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